2011-01-01から1年間の記事一覧

ギブユーチョコレイト

スーパーでレジ打ちをしている。 今日のことだった。 僕の立つレジ台に一人の老紳士がやってきて僕に訪ねた。 「アルファベットチョコはありませんか?以前はあったんだが、今日はどうも見当たらなくて…」 「アルファベットチョコ」とは老舗・名糖産業が販売…

「明日に向って撃て!」を観ました。

うまくやれると思っていたんだ 夢で夢を奪う人生を ユーモラスの銃弾に込めて 泥水に倒れこむ自転車 映るホイールは空回りさ 最高だろう 奪い取った昨日なら 利子付きの未来で返してやる それでもいいならついてこいよ 止まった時間の中を駆け抜けろ 明日に…

羅列4「透明な傘の上に雨が咲いた」

大貫妙子さんが1978年に発表した「都会」という楽曲がある。 この歌詞に七夕の日の心は囚われていた。 華やぐネオン、眠らない街に踊る人々を横目に「私」は凛と告げる。 「その日暮らしは止めて 家に帰ろう 一緒に」 1978年といえば日本が鰻登りの夢を見て…

羅列3「目覚めると僕は英語を話せるようになっていた」

目覚めると僕は英語を話せるようになっていた。 そんな夢物語は夢の中でも訪れそうにないので、ここはひとつ奮起してみることにした。 「私、英語ペラペラになります計画」 大きな目標としては、この2つ。 ■日常会話を英語で嗜める程度の英語力を身につける …

羅列2

眠れない夜の朝は早くて。 とはいえ早朝に起きることも珍しい怠惰な身分なので、ひょいと近所を散歩してみることにした。 現在の根城は駅から程なく近くて、利便は良し。 けれど、おはようからおやすみまで小豆色の電車が線路を這う音がする。 まあ不思議と…

トリビアの泉

■ケース1 いかなる時も全力を尽くすこと。 それが私の全てでした。 幼い頃から、白いボールとその先に転がる夢だけを、ただひたすらに追いかけてきました。 手を抜いたことなど一度もありません。 大人になるにつれて、私は世間が羨む「成功」とやらを手にし…

羅列1

ブログを書くとはひどく小っ恥ずかしいもので、世界に蔓延る蜘蛛の巣に自らの言葉を貼りつけたとしても誰にも読まれずじまい。 往々にして迎える結末はひどく寂しいものである。 私とて、この文章とて例外ではない。 物陰から覗く自己顕示欲も、灰色の吐息を…

「希望を届ける歌」

「希望を届ける歌」 仮初のあなたに 似合いの服 「自分らしく生きていけたら」 丈が余って ちょうどいいね スポットライトの熱で あなたの情熱 掻き消されないかって ハラハラしちゃうの さあ歌ってよ やけに大声で 強く拳を握って 眉間にしわ寄せて メッセ…

サヨナラのうた

「サヨナラとサヨナラ」 9回裏まで待っててよ サヨナラなんて言わないで ホームベースを踏まないで 帰りの電車に乗らないで 中継ぎが打たれちゃって 僕らは打てなくって オモテはあって ウラはなかった うまく変換できないな うまく表現できないな 描いただ…

休日を泳ぐ僕は魚になる

「休日を泳ぐ僕は魚になる」 休日を泳ぐ僕は魚になる ただただ漂って 夢を切り裂く鳥になる 明後日までには あなたの悲しみが僕を嗜める となりの芝が青いわねって 枯れた瞳に涙を浮かべた 平日の空は各駅停車 鈍獣のようなステップで 躓かないようにだけし…